海月漂流記

映画や本の感想、日記など。

映画『ブルーピリオド』

 荻原健太郎監督『ブルーピリオド』を見た。

 

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各キャラの作り込みがしっかりしてた。見た目も、中身も!特に、江口のりこ演じる大葉先生は登場した瞬間「大葉先生だー!」って思った。

矢口八虎(眞栄田郷敦)の目力がすごい。絵への集中力を際立たせるカメラワークが印象に残った。そこに、狂気や情熱が宿っていたと思う。

 

ユカちゃん(高橋文哉)と八虎の海のシーンは、原作と少し変わっていて、まあ映画の尺的には仕方ないか…とも思う。でもユカちゃんって八虎に自分の裸を見せようって思うかな、このシーンは少し違和感があった。

セルフヌードを描くっていうのは原作通りだけど、撮り方としてインティマシーコーディネーターなしでここを表現するのって大丈夫なのかな。20代前半の俳優にこんなに肌を出させるのは健全なのかな、とかちょっとハラハラしちゃった。

入試のヌードモデルの女優はストレッチする雰囲気もポーズをピタッと決めるのも「プロ」って感じですごいかっこいいと思った。

 

何か一つのことに一生懸命になること、情熱をかけること。自分にしかできない表現を模索すること。好きなことを嫌いになるくらい突き詰めること。

「自分も頑張りたい!挑戦したい!」と思わせてくれる作品だった。